今回の記事では感情のコントロールについてお話していきたいと思います。
FX取引を行っていると、勝つためにさまざまなスキルや手法を学び、トレードの精度を高めようとする人は多いでしょう。
しかし、思うように資金が増えない場合、その原因は手法や知識ではなく、感情やメンタルの問題かもしれません。
皆さんもご存じの有名な投資の神様、ウォーレンバフェットもこう言っています。
要は知識や技術だけあっても、感情もコントロールできなければ合理的な行動、合理的なトレードはできないということです。
なので今回は、FXトレードにおける感情のコントロールに焦点を当て、安定した利益を手に入れるための方法を紹介していきます。
感情がトレードに与える影響とは?
FXトレードは、実際のお金を賭けて行うため、勝つと嬉しいですし、負けると悲しい、悔しいといった感情が生じます。
しかし、こういった感情がトレードに悪影響を与えることが多く、冷静な判断ができなくなる原因となります。
トレードに感情を持ち込むと、次のような問題が発生します
- トレード判断がぶれる
- 資金管理を無視する
- 損切りが遅れる、または利確が早すぎる
こうした状況を避けるためには、感情に流されない冷静な判断が必要です。
特に、勝った時も負けた時も感情に左右されず、常に一定のメンタルを保つことが求められます。
トレードに影響を与える3つの感情
FXトレードにおいて、特に影響を与える感情は以下の3つです。
- 楽観的感情
- 悲観的感情
- 怒り
これらの感情はトレードの質を下げる要因です。ここからは、それぞれの感情がトレードにどのように影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。
1. 楽観的感情
含み益が出ているときや勝ち続けているときに生じるのが楽観的感情です。
トレーダーはこの感情に支配されると、油断しやすくなります。自分の能力を過信し、リスクを取りすぎたり、相場の急変に対応できずに損失を出す可能性が高まります。
問題点: 含み益に安心しすぎて放置する
対策 : 相場状況に応じて決済ラインをトレーリングしておくこと
勝っている時ほど謙虚な気持ちを持ち、「今の勝利は運が良かった」と考えることで、常に学び続ける姿勢が重要です。
2. 悲観的感情
トレードに対する恐れや不安は、悲観的感情として現れます。
特に、トレードを始める際に「本当にこれで良いのか?」と躊躇してしまうことがあります。
しかし、相場が整っており、自分のルールに基づくトレードポイントが来ているならば、トレードすることが大切です。
問題点: 自信を持てず、チャンスを逃す
対策 : ロット数を自分が安心できるレベルに調整し、損切りは絶対に設定しておく
恐れや不安の原因は、学習不足や経験不足にあることが多いため、日々の勉強とトレードの練習を繰り返すことで、次第に自信を持ってトレードできるようになるでしょう。
3. 怒り
怒りは、トレードにおいて最も危険な感情です。
特に、負け続けたときや損失が大きくなったときに怒りがこみ上げ、無計画なトレードをしてしまうことがあります。
この時の無茶なハイロットの取引や、損失を取り返そうとする焦りは、さらなる損失を招きます。
問題点: 冷静さを失い、無謀なトレードを行う
対策 : アンガーマネジメントを取り入れ、怒りをコントロールする
怒りは誰にでも起こる感情の一つです。
怒りは2次感情と言われ、自分で制御することができる感情
悲しい、寂しい、虚しい、辛いなど最初に起きる感情
1次感情があり、怒りというものがこみ上げてくるのです。
例えば、
『街を歩いていてすれ違った人と肩がぶつかってしまった。この時、自分はごめんなさいと謝った。しかし、相手方は何も言わず睨みつけてきた。』
この時起こる1次感情は、悲しい、悔しい。
そして怒りの感情がやってきて、相手にぶつけてしまう。
まず良いことにはならないですよね。喧嘩になるだろうし、怪我をさせてしまうかもしれません。
でも、感情を押さえて「あの人はそういう人なんだ」とやり過ごせば悪いことは起きないですよね。
この1次感情を理解することで、なぜ今自分は怒っているのか把握することができコントロールすることができます。
FXにおいて怒りをコントロールする方法は3つあります。
- 6秒かけて大きく深呼吸する
- トレードノートを活用し感情を管理する
- プロトレーダーとしての意識を持つ
6秒かけて大きく深呼吸する
怒りがピークに達する時間は6秒間と言われています。
この6秒を待つことで、反射的な行動を防ぎ、冷静さを取り戻すことが可能です。
損切りにあった時、負けが続いている時は、エントリーをする前に大きく深呼吸をすることで突発的な行動をしないようにしましょう
トレードノートを活用し感情を管理する
感情のコントロールを徹底するためには、トレードノートを活用することも効果的です。
トレードの記録だけでなく、その時の感情を具体的に書き出すことで、自分の感情パターンを把握できます。
例 : 損切りをした時に「悔しい」「焦った」と感じたことを記録
効果: 次回以降、同様の感情が湧き上がる場面を予測し、対策を立てることができる
自分の感情の傾向を分析し、それに基づいて冷静な判断を下すトレーニングをすることが、FXトレードで成功するための一歩となります。
プロトレーダーとしての意識を持つ
相場の世界でトレードしていくということは、プロのトレーダーたちと同じレベルで戦っていかなければいけません。
自分は初心者だからといって甘やかしてくれないのが、相場の世界です。
よって自分もプロのトレーダーだということを自覚しましょう。
感情的にトレードしている自分はプロとして恥ずかしくないのか?ファンドマネージャーやアナリストのようにお客さんのお金を運用するとした場合、感情的にトレードすることはあってもいいのかなど、自分を客観的に見て怒りをコントロールしましょう。
感情のコントロールが成功へのカギ
感情を持つことは自然なことですが、FXトレードにおいては、感情をコントロールする力がとても大切です。感情の起伏をできるだけ小さく保つことが、安定したトレードを可能にし、資金管理を徹底するための鍵となります。
プロのトレーダーとして、感情に流されず、論理的で客観的な判断を下すことが重要です。特に、怒りや焦りに任せたトレードは、自分を崩壊させるリスクがあるため、避けなければなりません。
まとめ
今回は、FXトレードにおける感情のコントロールについてお話ししました。
感情に左右されず、冷静で安定したメンタルを維持することが、トレード成功のためには不可欠です。
特に、楽観、悲観、怒りの3つの感情をうまく管理することで、FXトレードの質を向上させることができます。
感情に流されず、論理的なトレードを心がけ、安定した利益を得られるように頑張っていきましょう。